「楽しかったよ」デイサービスに行きたがらなかった祖母の変化に思うこと
今、70代後半の祖母の介護をしています。
5年程前までは元気に生活を送っていたのですが、夫(祖父)が亡くなった直後から、少しずつ物忘れの症状が現れはじめてきました。
初めは悲しくて気持ちが追いつかないのかな?と思っていましたが、ガスコンロの火の消し忘れ、鍋を焦がしてしまったりの回数が増えてきたので、病院に受診しました。
結果は軽度の認知症との事で、色々な検査をした結果。不正脈も見つかり、認知症のお薬と心臓のお薬を服用するようになりました。
軽度な認知症だからこそ、本人は介護に抵抗を感じる
祖母は大人しい性格なので、あまり外に出向く事もなく、変わりない単調な日々を送っていました。
そんな時、主治医の先生からアドバイスで介護サービスを利用してみては?と何度もお言葉を頂き、初めは自宅で自由に過ごしたい。また介護を利用する程、歳をとっていない。まだ元気だ。の一点張りでした。
しかし!しばらくすると主治医の先生の熱心な気持ちに耳を傾けはじめ、介護サービスを利用してみようかな?と口に出すようになったので、たくさんあるデイサービスの中から、祖母の行ってみたい希望のデイサービスに問い合わせ、ケアマネジャーさんを紹介して頂きました。
まずは雰囲気だけでもと、祖母と一緒にデイサービスに見学しに行き大体の施設の内容を確認してきました。
私自身も出来ればデイサービスを利用して、少しでも変化のある日々を送れるといいなと思っていましたが…。
無理に行こうとは強制せずに、祖母の気持ちに任せる事にしました。
デイサービスを利用して祖母にも変化が
それから数日後、祖母の口からデイサービスに通ってみるとの答えが返ってきて、デイサービスに通う手続きを開始しました。
市区町村の介護の審査などを行い、週3回デイサービスに通う事になり通い始めました。
どう?楽しかった?と祖母に尋ねると「とても楽しかったよ」の答えが返ってきて、よかったな!と心から安心しました。
でも実際、ケアマネジャーさんからのデイサービスでの様子を伺うと、本当に静かで周りの方々と会話もしていないとのことでした。
もしかして無理して通わなくても良いのかな?と考え直しました。
しかし、時が流れると共に…無口だった祖母が明るくなり、ご近所の方々と会話もするようになる姿を見て…。
まさか、そんな姿を見れる日が来ると思わなかったので、本当に良かったなと心から嬉しくなりました。
介護サービスは、お互いのリフレッシュにも効果的
祖母は、迷惑をかけたくないと言う気持ちが強くて、体調悪いのを我慢して手遅れになりそうだった事も多々あり。その度に「なんで黙ってるの?」とつい怒ってしまう事もありますが…。
私達が怒ってしまうと、「居場所がなくなった。もう自分自身の居場所はない。」そう悲観的になってしまって、悪循環だと気付きました。
介護される立場もする立場も同じ人間にかわりませんから、もちろん同じ感情があります。
だからこそ「思いやり」そんな気持ちを胸に刻んで、祖母と向き合っている日々です。
デイサービスを利用するにあたって、祖母自身が甘えてしまう部分も多々ありますが、そんな時は一緒に〇〇しよう!と誘い、一緒に行える事は行うように心掛けています。
つい身内、親族は元気な同世代の方々と比べがちですが…。今、祖母が出来る事を大切に暮らしていければなと考えています。
介護される側も、する側も、もちろん疲れてしまう事もあります。
お互いリセットして、またスタート!そうする為にも、介護サービスを利用する事は1つの手段でもあると私はおもいます。
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