母親が介護のストレスでおかしくなってしまった?付きっきりの介護は間違い?
私の祖母は96歳になるのですが、沖縄で一人暮らしをしていました。
家事がこなせなくなってきたため、沖縄の親戚が面倒を見ていたのですが、祖母は折が合わずそこでの介護を拒むようになりました。
そして遠方に住む私たち家族が祖母を引き取ることになりました。
介護を始めてからの母の苦悩
母親は勤めていた会社を辞めて祖母と日中二人きりの生活になりました。
祖母自体はトイレには一人で行けるし、お風呂も見守りがあれば大体は二人でこなすことができました。
しかし、高齢であることからなかなか母親の言うことが理解できなかったり、自分がなぜここにいるか理解できず帰りたいと叫び始めたりしました。
そんな祖母とずっと一緒にいることで母親は精神的にとてもストレスになり祖母に当たってしまうことが何度かありました。
祖母はなぜ母親が怒っているのか理解できないし、母親も自分が親に怒鳴ってしまったことを嘆いており、家の中は淀んだ空気が漂うような感じでした。
入院と老健への入所を経て・・・
そんなとき、祖母が転倒してしまい大腿部骨折を起こし、病院で入院することとなりました。
祖母と距離が生まれた母親はつきっきりで介護していた時よりは穏やかになっていました。
母親は週に2.3回は病院に面会に行き祖母の様子を伺いにいっていました。
そしてリハビリをするために祖母は1ヶ月程度で病院を退院し老健へと入所しました。
約1年ほど母親は祖母とつきっきりで暮らし、常に祖母を見守っていないと行けないと言う思いから自分自身の休む時間を忘れてしまっていたようでした。
すると、母親は介護のストレスが発散できずそれを祖母へと当たるエネルギーにしてしまっていたためさらに祖母は混乱してしまい不安になって叫んだりしてしまうという悪循環となっていました。
家族だから・・・と全てを抱え込まず、ほどよい距離感も大切!
母親と祖母をみていると、介護は自分一人で抱え込むものではなく、地域の福祉の助けを借りたり家族に助けを求めたりしながら介護をする側とされる側がお互いに穏やかに暮らせる距離を見つけて行くことが大切なのではないかな感じました。
責任感の強い母親は自分の親だから自分で面倒を見なくては行けないというふうに思い、自分自身のことは考えてなかったのだと思います。
いまは祖母とちょうど良い距離を保っているようで、面会に行って帰ってくると祖母が元気そうだったことなどを話してくれます。
家族なので完全に突き放してしまうことは無責任だとは思いますが、介護することになった時は介護する自分の負担と介護される者の負担どちらのことも考えて行くことが大切だと感じました。
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