【出会いと別れ】私がなぜ認知症介護の仕事を続けているのか?
介護職に着いて6年経ちます。
資格取得は学校の制度もあり卒業と同時に取得しました。
登録料がかかりましたが、一万ほどでした。
卒業試験が国家資格の試験になっていて、本試験同様の点数配分でした。
転職はしたことがありませんが、異動は一度経験しました。
学校の知識はあくまで基本。シビアな現場で、それでも介護の仕事を続けられる理由は・・・
私は老人保険施設で働いており、認知症の方のお世話をしています。
2階と3階が認知症の棟ですが、学校で習った基本的な移乗体位はあまり参考になりません。
基本は足を広げ腰を低くし・・・というスタンスなのですが、中には拘縮といって手や脚が緊張し硬く、胸の前で手を組んでいる方や足を曲げている方もいます。その方の移乗は抱えるしかありません。学校で習う、一部介助は無意味でした。
また、身体に力が入らない人は足を突っ張ることもできず、全体重を職員に預けます。それがとても重く感じます。もちろん腰を痛めることもあり、腰椎間板ヘルニアを二度発症しました。
それでも、やめずに続けれこられたのは、利用者様との出会い、別れがあるからです。
私が体験した、ある入居者との別れと後悔・・・
入所したてはリハビリをして自宅に帰るという目標で生活します。ですが、そういった方は極一部でした。
新人の時、半年経ってやっと夜勤をさせてもらえることになり、張り切っていました。そんな少し慣れてきた時のことです。
「最近ご飯食べないな」と思っていたお爺さんがいました。
ぼんやりして、朝ごはんの時間になり車椅子に乗ってもらいましたが声をかけても眠っています。「夜遅くまで起きてたみたいだし」と職員みんな思っていました。
朝ごはんを下げ、ベッドに横になってもらうと数時間後には目を覚ましリハビリをしています。
そんなことが二週間ほど続いたある夜勤でとうとう異変が起こりました。
仮眠から起き、おしめ交換に回っていると「〇〇さん!!!!!!」(私の名前)を呼ぶ看護師の声。
駆けつけた先はそのお爺さんのお部屋。
お爺さんは呼吸が荒く、時折無呼吸もありました。
看護師は私に3階から酸素ボンベを借りるよう頼みました。私は初めてのことで気が動転し、見たことも、使い方もわからない酸素ボンベを3階から借り持っていきました。
看護師はテキパキと処置を施しますが私は声をかけることしか出来ません。
ひとまず血圧も落ち着いた為、私はおしめ交換に周り、看護師は家族や施設長等に連絡をしています。
無力さを感じつつ「きっと大丈夫、朝にはなんとかなっている」と心で思っていました。しかしそれはすぐ掻き消されました。
再び看護師に呼ばれて行くとそのお爺さんは息をしていません。人工マッサージ、酸素を送る役割を交代しながら声をかけて意識を取り戻してもらおうと必死でした。
どれくらい時間が経ったのかはわかりません。短く感じました。看護師は救急車とドクター、家族を呼びました。
救急車で出ることになったのですが、やはり対応をしたことのない私は救急医療の方の言っていることが理解できませんでした。
看護師に残りを託し、夜勤業務に戻るとその後かかってきた電話で病院に付いた頃に息を引き取ったと聞きました。
そのお爺さんは脳梗塞を起こしていました。
小さな脳梗塞を何度も起こしていたようで、声をかけても起きないのはそのせいだったのかもしれないとほかの看護師が話しており信号を受け取ることが出来なかったのかと誰を責めることも出来ず、泣きました。
もっとわたしが見ていれば、おしめ交換に回らなければと一緒に夜勤をした看護師と反省しました。
介護には、小さな気配りの積み重ねが大切
つい先日、いつもトイレによく行くお婆さんがあまり行かなくなり、心配になり病院に行くことになり検査してもらうと脳出血を起こしていました。
幸い小さな出血だったが気づかなければ大事になっていたかもしれないと思うと怖くてたまりません。
認知症の方は感覚が鈍くなっています。
痛み、人の顔の認識も。毎日会っても覚えてもらえません。そんな方もおられます。
毎日の行動や言動に注意し介護をしていくと、「あれ?おかしいな」と気付くことがあります。
小さなことでも、気づいたことが大きなことに発展することもあります。
また新しい入所者の方が入ってきます。
名前を覚えてもらえなくても、顔を覚えてもらいその施設での生活を好きになってもらい出来たら家に帰ってもらえるよう私は支援を続けていきます。
スポンサードリンク
こちらの記事も一緒に読まれています
関連記事
-
-
【別人】アルツハイマーになった祖母が施設へ入るのを嫌がった結果
私の祖母が急に調子が悪くなり顔全体に黄疸が出てしまいすぐに大きい病院へいきました。病名がハッキリ分か
-
-
イビキをかかない寝方!右を下にして寝るとよい?睡眠時無呼吸症候群向け
イビキがうるさいから離婚!・・・などということがあるそうです。 「たかがイビキ」と笑いたくなります
-
-
【腰痛・脚のしびれ】ヘルニアを手術しないで治した私の治療体験談
2016年夏頃、腰の痛みと右の太腿の裏からふくらはぎ辺りまでの痺れが出て、かかりつけの整形外科に受診
-
-
【不安】十二指腸潰瘍はピロリ菌が原因?除菌生活してます。
私は、2016年8月から胃の調子が悪くて、ずっと牛乳や、乳酸菌を2時間置きに飲んだりしていました。
-
-
気持ちが大事!ケアマネージャーの資格取得のために私がやってきたこと
介護士の仕事は、毎日が色々な仕事で溢れています。 利用者(入居者)の介護、家族への対応、環境整備や
-
-
【身内全員で看取る】自宅で最期を迎えた認知症の祖父の介護の体験談
認知症の祖父がいました。 夜中にいきなり起きて徘徊、昼間も1人にすると何処かへ行ってしまいます。
-
-
「どこ見ているの?」外斜視で恥ずかしい思いをしてきましたが手術で治しました。
私は物心がついた時に気になっていることがありました。それは外斜視です。 他人が見てもわかる程の斜視
-
-
心の準備なく始まった自宅介護生活は予想以上に大変なものでした。
毎日顔を合わせていると日々弱っている祖母に気付かないでいました。 食欲がなくなり、寝ている時間が増
-
-
足首の捻挫で腫れが引かない!3日後に試合を控えた私がとった行動は・・・
私は今大学4年生の女性です。 高校2年生の時、体育の授業でハードルを行っていたのですが着地を誤り右
-
-
【絶対安静】突然襲われた胸の痛み!縦隔気腫で入院した体験談
突然、喉元から胸にかけて痛みがでました。 夕方から痛みが出始め、次の日の朝になっても痛みが取れませ