【ド迫力】見よ!福岡大牟田市の大蛇山祭りは大蛇が舞う!
福岡と言えばパッと思い付くのは【山笠】と言うかと思うけれど、山笠だけが福岡の祭りと思ってちゃあまだまだ甘い!
福岡の炭鉱の町として知られた大牟田市、この町では約400年前から各町内から大きな大蛇の山車を率いて【無病息災、家内安全、五穀豊穣】を祈る大きな祭りがあるのだ。
大蛇の長さは山車を含め15メートル近く、重さは3トンと迫力満点だ。
この祭りの良いところは町内皆で参加し家族代々子供から大人まで祭りの血を引き継いで支えているところだ。
大迫力の大蛇山祭りを解説!
毎年7月の第4土曜日には大牟田のメイン道路を歩行者天国にし、時間になると町内からメイン道路に各大蛇が集合する。
その数6つの大蛇。大牟田市が認めた祇園六山と呼ばれ、歩行者は道路両脇からその六山を歓声をあげて盛り上げる。
その迫力たるや必見。
男衆があせを流しながら大蛇の上から煙幕を出し大蛇の口からは長く伸びた花火がでるのだ。
山車の中では小学生までの子供たちが祇園楽を終始演奏をする。
爆竹などもなりますます大蛇の迫力をますこの祭り、女の人達は山車の後ろから扇子を広げ【わっしょい、わっしょい!】と掛け声をかけ続ける。
また暖かい気持ちになるのはお互いの山車がすれ違う際に相手の山車をお互いにわっしょい!などの掛け声で盛り上げ讃えあう光景だ。
わが子を大蛇の頭に?一家の健康を祈る伝統行事
そして、山車が一定の場所で止まると【かませ】という伝統行事が行われる。
これは大蛇の頭に噛まれると一年間健康に過ごせるという願いが込められている行事である。
この【かませ】に沢山の人々が行列を作り、六山の周りからは【わっしょい、わっしょい!】の声が鳴り響く。
特に面白いのはまだ生後数ヵ月から1.2歳の我が子を初めてかませる時。
祭りに参加している男衆も自分の子供をかませている。
初めて噛まれる子供は何がなんだかわからないまま男手に抱えられ掛け声に合わせて大蛇の口に体を持っていかれると、この世の終わりのような顔をして泣き叫ぶ!
それを逃すまいと親たちはスマホやカメラを構えてその瞬間を激写している。
これがまた後にその家庭の思い出となり、その子供たちが祭りに参加するようになるのだ。もちろん大の大人も噛まれているところがまたいい。
この大蛇は各町内で毎年手作りされていることも驚きのひとつ。
竹と和紙で作るその技法も代々受け継がれている。
フィナーレは子供たちが主役!家族のお守りを奪い合う、目玉争奪戦
そしてこの祭りが終わる頃、大蛇は各町内の神社に戻り最後のフィナーレを迎える。
それは【目玉争奪戦】と言われ、小学生までの子供が大蛇の目玉を争奪するというものだ。
その目玉を取れば大手柄、家のお守りとなる。
大人が豊穣を述べた後、猛ダッシュで子供が大蛇にかけ登り、我先に目玉を狙いにいく。
その回りでは他の祭り参加者が花火を片手に【わっしょい!】の掛け声であおりたてる。
いよいよ目玉がとれるとその年の大蛇は丸裸になり夏の仕事を終える。
こんなにあたたかいお祭りが福岡大牟田にあることをぜひ知ってほしい。
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