【身内全員で看取る】自宅で最期を迎えた認知症の祖父の介護の体験談
公開日:
:
最終更新日:2017/05/12
介護・医療
SPONSORED LINK
認知症の祖父がいました。
夜中にいきなり起きて徘徊、昼間も1人にすると何処かへ行ってしまいます。
1度、真夏の昼間に自宅を出て行ってしまい警察に捜索届けを出した事があります。
3時間後自宅から10キロ離れた交番で保護してもらいました。
介護を通して深まった家族の絆
体調等も崩さず良かったのですが、やはり介護疲れは隠せません。
我が家は三世帯で住んでいたので、みんなで介護という協力体制を組みました。
みんながみれない時はデイサービスにお願いし夕方誰か行ける人がお迎えにいくシステムを取りました。
誰か1人が大変ではなくなり、身内のコミニュケーションも取れて、前より仲良くなったのも認知症になった祖父のお陰です。
その矢先に親戚のおじさんもパニック障害を起こし仕事が上手く出来なくなってしまいました。
喋り方もおかしくなり自覚があるのか?あまり喋らなくなってしまいました。
出来るだけ認知症の祖父とおじさんとの時間を持つよう日曜日の夕飯はみんなで食べる、おしゃべりをする。笑う。
認知症の祖父が笑うと、みんなが笑い介護をしているということを忘れてしまいます。
どんなに辛くても笑顔になる一緒に笑うのが、凄く大切なんだなぁと実感しました。
私は祖父が亡くなる前に子供を出産しひ孫を見せてあげることが出来ました。
認知症の祖父も赤ちゃんのような感じでしたので誰かが一緒に持っての抱っこでしたが赤ちゃんというのは忘れてないんですね。ひ孫を見つめてニコニコと笑ってくれました。
SPONSORED LINK
入退院の生活から、自宅療養の道へ
その内、歩くことも出来なくなり高齢のため、寝たきりになり何度も入退院を繰り返しました。
小さくなって、やつれていく顔や体になり看護師さんやヘルパーさんのお世話になりお風呂もトイレも全てお任せしていた入院生活でしたが、最期は自宅でという私達の希望で、あと残り少ない時間を、身内全員で看ると決めました。
もちろん一日一回医師、看護師さんが様子を見てくれ点滴の交換もしてくれていました。
退院してから、お茶、ヨーグルト、お粥など日に日に食べる量が少なくなり、胃ロウをすることになりました。
口から物を食べることが、どんなに大切なことかもわかりました。胃ロウになると急激に体調が良くなくなってしまったのです。体力も更になくなったようで笑顔もなくなりました。
数日後の朝方、私の母の看護の時間に眠ったように亡くなりました。
息をしていないのが、わからないくらい本当に眠っているかのようでした。
自宅で、家族とともに看取るという選択
自分の生活していた自宅で祖父は亡くなりました。
祖父の気持ちは、わかりませんが身内の看護の中で、自宅で最期を迎えるのは私の理想かなぁと祖父を見ていて思いました。
介護は1人では絶対無理です。
どんなに愛している家族でも絶対無理だと思います。
協力者と自分のやりたいように無理なく介護するのがベストなんではないかとおもいます。
スポンサードリンク
こちらの記事も一緒に読まれています
関連記事
-
-
「また・・・?」繰り返す蕁麻疹の治療に効果をあげた方法が実は・・・
私はもともと健康体で病院とは無縁の生活を送っていたのですが18歳になったとたん、身体中に蕁麻疹が出始
-
-
涙が止まらない!学生時代にメニエール病と診断された私の体験談
私は、学生時代にメニエール病を発症しました。 それは、なんとなく耳が閉塞しているような感じから始ま
-
-
【切迫流産】21週で入院!もうもたない?わたしの赤ちゃんどうなっちゃうの?
私は昨年、次男を出産しました。 長男の時は特にトラブルもなく普通に出産したので、今回妊娠が判明した
-
-
【介護士は大変】その通りだけど、そのぶんやり甲斐のある仕事
みなさんの想像どおり忍耐と体力が必要な仕事で、介護士は大変な思いや苦しかったりしんどかったりする仕事
-
-
【胸糞】20代で特別養護老人ホームの職員として働いた私の体験談
私は短期大学を出て、介護福祉士の資格を取得しました。 資格を取得してからは特別養護老人ホームの職員
-
-
「本当にしんどいのは・・・」福祉の現場で働いている者の本音
わたしは今、知的障害者施設で働いている。 ここでは福祉の現場に携わってきてどう思っているか、書いて
-
-
鬱病になり自傷行為を繰り返した私がいまあなたに伝えたいこと
鬱病は「心の風邪」という言葉があることを知っていますか? これは決してすぐ治るという意味ではあ
-
-
【絶対安静】突然襲われた胸の痛み!縦隔気腫で入院した体験談
突然、喉元から胸にかけて痛みがでました。 夕方から痛みが出始め、次の日の朝になっても痛みが取れませ
-
-
介護の仕事がどんなに大変でも私が続けている理由
私は現在、介護福祉士として働いています。 中学生くらいの時から人の役に立つ仕事をしたいと思っており
-
-
【冷え性からの凍傷】手首から先がずる剥け、ケロイド状に・・・!
低体温、冷え症で幼少の頃より毎年霜焼けが出来ます。 3年前の12月も霜焼けが手の指にぽつぽつ出