【胸糞】祖母を自宅介護し、見送りました。無知を後悔しています。
幼稚園児の頃、母が子供3人を引き取って実家に帰り、祖父母と同居が始まりました。
調停をしたにも関わらず、慰謝料どころか、養育費も払わない、そんな父でした。
祖父の会社の金を横領したギャンブル中毒の父親に似ていた私は、離婚調停中は父親親族に、離婚後は祖父に、虐待されて育ちました。
母親は、私という存在には関心がありませんでした。
そんな私の唯一にして、最大の理解者であり保護者は、しゃきしゃきの大正生まれの祖母でした。
3人姉妹で私だけ高校中退して働けという母親を無視し、短大まで行かせてくれたのは祖母でした。
必然的に、自他共に認める「おばぁちゃん子」になりました。
祖母は私にとって神様のようなものでした。祖母のいう事は真理でした。
うちの祖母が?まさかと思った痴呆という現実
そんな祖母も緑内障になり、何度も何度も手術したにも関わらず眼圧の上昇が止められず、全盲になってしまいました。
健康、特に目には自信を持っていた祖母だったので落ち込みぶりは見ていても痛々しく、トイレ以外は寝たきりになってしまいました。
やがて、仕事から帰ると祖母が「部屋の隅に変な男がいる」と言い始めました。
自宅にいる母親はそんな人はいないと言いますが祖母は絶対いたと私に泣いてすがります。
当時、無知だった私は泥棒、ストーカー、幽霊か何かと方向違いの事を考えて防犯ブザーを付けたり、お守りを置いたりしていました。
しゃきしゃきと働いていた祖母が痴呆症なんて ありえないと思っていたからでもあります。しかし、現実には痴呆でした。
役所は教えてくれない。ヘルパーの依頼と要介護申請まで
「夜間せん妄」という症状と言われた時のショックは忘れられません。
しかも、全盲の祖母にはスリッパを履き替えなければならない医院に運ぶことは出来ません。
訪問医療にしてもらいましたが、医療費はかさみます。
しかし「自宅にいたい」という祖母の願いは叶えなくてはならない。
全ては自宅で、全ては家族での生活が2年近く経った頃、休みない仕事と介護をしている姿を見かねたご近所の人が、自身が親の介護に利用しているケアマネジャーを紹介してくれました。
全盲になった祖母の為に、障害者手帳を申請した市役所の職員は何も教えてくれませんでしたが、ご近所さんは、色々教えてくれました。
そうして、ヘルパーを依頼、要介護申請もしました。
その間にも、祖母の痴呆症は悪化し、自宅介護5年目、肺炎で亡くなってしまいました。
医療費がおかしい?自ら調べ、自分の家族は自分で守ろう
地元の病院に救急車で運ばれ、いきなり「このまま治療せず死なせましょう」と当たり前のように言われる現実。
そんなに高齢者が邪魔ならば、受診を拒否しろと言いたいです。
最初の病院の看護師の悪口雑言、虐待に耐えかねてやっと見つけた転院先に入院した時は、完治していた肺炎は前より悪化し、わずか4日間しか入院できませんでした。
さらに、障害者手帳を提示していたにも関わらず、かかりつけ医も搬送された病院も医療費を当然のように請求していました。
最後の病院の人が教えてくれたので、1ヶ月だけは返却されましたが、その時の受付の舌打ちは忘れられません。
謝罪もすいませんでしただけ、ヘルパーも受けられる保護も自分で調べないと役所も病院も教えてくれません。
家族の無知のせいで、祖母を苦しめてしまったと3回忌を過ぎた今でも後悔しています。
スポンサードリンク
こちらの記事も一緒に読まれています
関連記事
-
一人暮らしの祖母が老健に入所するまでの出来事を振り返って
祖母は、祖父に先立たれて一人暮らしをしてました。 祖父に先立たれる前は家事も一人前にしてました。
-
【被害妄想】祖母の介護を通じて知った認知症の症状
私の祖母は現在80歳で特別養護老人施設に入所しています。 疾患名は認知症と大腿骨転子部骨折手術後で
-
【終わりが見えない】38歳からの不妊治療は考えが甘かったです。
ケガや病気とは少し違いますが、病院に通院しています。不妊治療です。 私たち夫婦は結婚が少し遅く、主
-
【過酷】介護士の一日が大変すぎ!おまえらにこれできるの?
養成校で介護福祉士資格を取得して、新卒で特別養護老人ホームに就職しました。 4月で5年目に入ります
-
【膝のしこり】放置していたら成長してある日ついに恐れていたことが!
現在26歳、女性です。 高校生の頃、いつの間にか右膝に小さなしこりができていました。 その頃は気
-
【胸糞】20代で特別養護老人ホームの職員として働いた私の体験談
私は短期大学を出て、介護福祉士の資格を取得しました。 資格を取得してからは特別養護老人ホームの職員
-
【切迫早産】入院が出産近くまでずっと続いていた私のケースをお話しします
結婚して子供を二人授かりました。 自分自身はそれまで病気などなく、健康に暮らしていました。
-
【余命一ヶ月】肝硬変からの肝臓がん!夫の在宅介護をした私が感じたこと
私は肝硬変から肝臓ガンになり、そのガンが肝臓を破り、もう病院では何も出来ないと言われた夫の在宅介護を
-
【介護の闇】祖母を孫の私が介護している素直な感想
祖母(86歳)の介護を孫である私がしています。 デイサービスとショートステイを利用しています。
-
子宮筋腫からの貧血で治療法に悩んだ結果、私が選んだ方法とは?
10年以上前から子宮筋腫と診断されていました。 たしかに生理痛がひどく、生理の量がおそらく他の人と