鬱病になり自傷行為を繰り返した私がいまあなたに伝えたいこと
鬱病は「心の風邪」という言葉があることを知っていますか?
これは決してすぐ治るという意味ではありません。
「誰もがなりやすい」という意味だと、私は思います。
自分はなるわけがない、きっと自分とは遠い弱い人がなる病気なんだろうなー。そう思っていました。
そんな私が三年ほど前に、鬱病になっちゃいました。
あんなに自分とは遠い話だと思っていたのに、です。
もしかしたらあなたも今そう思っているかもしれません。
しかし、もしかしたら私はあなたの知り合いかもしれません。
自分がなってしまう可能性、あなたの知り合いがなってしまう可能性、すでになっている可能性…それほど鬱病は身近にいることをわかってもらいたいです。
私が鬱病と診断されるまで
中高と部活動に勤しみ、勉強も頑張り、短大に合格。友人関係も良好。どこにでもいる普通の学生生活を送っていたと思います。
そんな私が短大を卒業し、入社した会社でいわゆる社会の厳しさを知りました。
誰にでもできる簡単な仕事、お局様からの嫌がらせ…もともと他人に弱みを見せるのが苦手だった私は一人で抱え込み、だんだん自分を責めるようになりました。
「なんでこんなに評価されないんだ」
「こんな弱い自分はだめな人間だ」
そう思い、ストレス発散のために始めたのが「自傷行為」でした。
最初は針やはさみで軽く腕を傷つけて、それだけでは満たされない、許されないと感じカッターで切るようになりました。
それでも満足せず、タバコの火を押し付ける(根性焼きといわれています)行為にまで発展しました。
危険を感じて受診
さすがに隠せなくなってきて初めて自分の身の危険を感じました。
しかし当時は自傷行為がストレス発散の一番の手段だったので鬱病からくるものだとは思っていませんでした。
それでも自分では抑えられなくなってしまっていたので勇気を出して「精神科」を初めて受診しました。
しかしさすがに近所の病院で知り合いにバレたくないという変なプライドがあり、車で一時間ほどの個人病院に行きました。
鬱病と診断され、薬を貰う
個人病院で自分の状態を報告、過去のこと、現在のことをいろいろと一時間ほどかけて話して向精神薬というものを処方されました。
これで苦しみから解放されると思い、期待して飲んでみました。
その頃はまだ会社に通っていたので、普通に通勤していたのですが、運転中に異常な眠気に襲われて事故を起こしそうになりました。
これが処方された薬の副作用でした。
効果より副作用が強く出たので1週間でこの薬はやめることになりました。
その後もいろいろ薬を変えてもらいましたが、副作用ばかり出る出る…そこの医師に対して不信感がでてきたので、別の病院に転院しました。
転院先で入院を懇願する
その頃には自分で自傷行為をやめたいと思いながらもやってしまい、自己嫌悪に陥るという悪循環でした。
そこで私は入院を決意しました。
物理的にカッターから離れる方法をとるしかありませんでした。
入院生活についてはまたの機会に書きますが、約三カ月入院しました。
退院後の生活
今も私は通院しながら薬を処方してもらっています。
自傷行為自体は後悔していません。あのときの私にはそれしか発散方法がなかったのです。
ただ、日常生活は不便です。
見た人が不快になると思い、季節関係なく長袖を着なければならないので…それ以外は普通の生活です。
最後に
あなたは今もしかしたら悩んでこのページにたどり着いたのかもしれません。
もしくは知り合いが鬱病っぽい、夏なのに長袖を着ている人がいる、などで気になっているのかも知れませんね。
私からはひとつだけ、どうか自分やその人を責めないでください。
自傷行為は跡が残り生活が不便になることは確かです。
日本では鬱病はまだまだ理解してもらえません。それを本人が一番わかっています。
なのであなたは、あなただけはどうか受け入れてあげてください。
当事者のあなたは自分が許せないかもしれません。
でも私はあなたを受け入れます。あなたが発しているSOSを受け入れます。だから大丈夫です!
私が鬱病になってみてわかったのは、理解者がいることがとても支えになるということです。
どうか一人だと思わないでください。絶対、受け入れてくれる人はいます。
スポンサードリンク
こちらの記事も一緒に読まれています
関連記事
-
「私は赤ちゃんじゃない」認知症の義母と一緒に暮らす苦労
私は88歳で認知症の義母と5年一緒に暮らしています。 他の家族は夫と私だけです。夫は離婚してから1
-
【膝のしこり】放置していたら成長してある日ついに恐れていたことが!
現在26歳、女性です。 高校生の頃、いつの間にか右膝に小さなしこりができていました。 その頃は気
-
【不安】十二指腸潰瘍はピロリ菌が原因?除菌生活してます。
私は、2016年8月から胃の調子が悪くて、ずっと牛乳や、乳酸菌を2時間置きに飲んだりしていました。
-
父の脳梗塞からの介護生活は短かったけれど忘れられません
私は、2009年の春から夏にかけての三ヶ月間、父親を介護しました。 父は当時68歳で、10年以上う
-
気持ちが大事!ケアマネージャーの資格取得のために私がやってきたこと
介護士の仕事は、毎日が色々な仕事で溢れています。 利用者(入居者)の介護、家族への対応、環境整備や
-
2歳の子供の痙攣と下痢にあたふた。原因はロタウィルスの重症化でした!
先日、うちの2歳の子供がロタウイルスに感染し、重症化して入院しました。 ロタウイルスとは、小さいお
-
【余命一ヶ月】肝硬変からの肝臓がん!夫の在宅介護をした私が感じたこと
私は肝硬変から肝臓ガンになり、そのガンが肝臓を破り、もう病院では何も出来ないと言われた夫の在宅介護を
-
【予防接種の意味なし】インフルエンザの経過 大人の場合はこうなる!
インフルエンザの予防接種を昨年の10月頃に受けていたのですが、インフルエンザの予防接種というのはそも
-
【パニック障害】精神薬の副作用に苦しんだ私が出会った治療法の効果がすごい
私は境界型パーソナルティ障害、うつ病、パニック障害を持っています。 現在障害年金受給者です。 元
-
母親が介護のストレスでおかしくなってしまった?付きっきりの介護は間違い?
私の祖母は96歳になるのですが、沖縄で一人暮らしをしていました。 家事がこなせなくなってきたため、