京都節分祭の吉田神社で知った本当の古都の賑わいが毎年通いたいレベル
京都の節分祭に行くという目的で、京都観光をする方はなかなかいないのではないでしょうか。そもそも、節分祭を知らない方も多いのではないかなと思います。
私は何度も何度も京都には行っていますが、基本的には混雑が嫌いなのでオフシーズンとか土日祝は外して行くようなタイプです。
そんな私が、混雑していてもまた来年も京都の節分祭に行きたいと強く思ってしまいました。
冬にはぜひ訪れたい、京都の節分祭
京都は世界にも知れた日本屈指の寺社仏閣のワンダーランドです。
その数々のお寺神社で、節分の2月3日を中心に前夜祭と後夜祭で様々な催しが開催されます。中には冬の特別公開を中止してまで行うのです。
以前、縁結びのご利益をと思い調べていた中で、須賀神社で節分祭の時だけ授けて頂ける、懸想文というお守りが存在する事を知りました。
下級貴族が代筆をして生活費の足しにしていた事から派生しているお守りだそうです。それを頂きに真冬の京都に行ってきました。
須賀神社だけでは勿体ないと思い、その時期に他に何かないかと調べたところ、節分祭というものが様々な寺社仏閣で行われる事を知ったのです。
中でも須賀神社の近くにある吉田神社の節分祭は大盛況だというので、吉田兼好が好きだからという理由だけでひっそりとした吉田神社に参拝した事がある私は、その2ヶ所を巡る事にしました。
静かな穴場スポット、須賀神社の豆まきと懸想文
須賀神社は公式サイトがないため、催しが例年ならば、という情報しか得られず向かう事になりました。
熊野神社前という市バス停留所から歩く事5分程。
豆撒きが始まる5分前に着いたつもりでいました。
ところが、境内に貼られていた予定時間では、その1時間後に開催とあり、豆撒きに参加したい方は神社に電話して確認した方が良さそうです。
須賀神社はとてもこじんまりとした神社で1時間も時間を潰すには暇を持て余してしまいそうです。
近くにある聖護院や熊野神社を参拝したり、毎年振る舞われているという道路に面したお店の餅つきの、ぜんざいを食べて時間を待つのもいいかなと思います。
須賀神社では、懸想文売りという方がいらっしゃいます。
お顔を隠し身分を隠し代筆をしていた下級貴族の様子から来ているんだそうです。
近寄り、お願いしますと言うと授けてくださいます。
その際に、そっと囁くように、あなたの願いが叶いますように、と仰ってくださいます。
今まで経験してきた授与の際のどんな一言よりも、胸に響くものがありました。声フェチとしては惚れてしまいそうです。
授与して頂いたあとは、この時期にしか頂けないお饅頭を。豆茶も頂きました。
小腹は十分に満たされる食べごたえでした。
まるで学祭?にぎやかな吉田神社の節分祭
須賀神社のあとは、吉田神社へ。京都大学前で降ります。
以前来た時は、境内までの道が分かりにくかったのですが、バスから降りた場所から屋台がずらーっと並んでおり、それに沿って歩くだけで無事に到着してしまいます。
賑わいの差に驚きしかありませんでした。
参道にも沢山の屋台が出ていて、京大のキャンパスも見えるためか学祭に迷い込んだのかと思う程でした。
吉田神社では、福引券付きの福豆というものがあります。
大勢の方が買われていて、まるで年末ジャンボのような賑わいでした。
普段は入れない本殿へのお参りや、お菓子のお接待があり、本当にびっくりする程の賑わいです。
節分祭で、ありのままの京都を感じてみよう
節分祭は、時期こそ京都観光という意味ではオフシーズンだと思います。
ただ、地元の方々のなくてはならない生活の一部なのだと感じました。
観光客での混雑はありませんが、地元の人達で大賑わいなのです。
地域に根付いた季節の当たり前の行事なのだという事を強く感じました。
京都に何十回も行っていて初めて、混雑ではなく賑わっているという感覚になりました。
節分って豆撒いて恵方巻き食べてだけじゃないんだ本来は、と強く感じました。
家族や友人の健康を祈って、そして今日までの健康を感謝して、そういう京都の人達の極当然の生活の一部に触れられた気がしました。
普段遣いの賑やかな京都。
恐らくそれは、祇園祭でも春の特別公開でもなく、節分祭にあるような気がしました。
少し地味な響きかもしれませんが、間違いなく地元の方々の愛着を肌で感じられるお祭りだと思います。
京都の風土や文化をリアルに感じてみてください。
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