どの方角が、縁起が良い？2016年　今年の恵方

今年は、どの方角に幸運があるのでしょう？
1年間、健康で幸せに過ごせますように、招福の方角をしっかりつかんでおきましょう！

恵方巻とは

「恵方巻」とは、節分の日に食べる太巻き寿司です。

昔の暦(太陰暦)では、「立春」の頃が1年の始まりでした。
そのため、お正月のことを「初春」とか「新春」とか言うのです。
四柱推命(しちゅうすいめい)という占いでは、今でも立春から1年が始まります。
「節分」は、立春の前日で、「冬が終わり、春が来る」という「季節の分かれ目」となる日です。
1年の終わりに、その年の災厄をすべて払い落とす儀式が「節分」です。
「節分」は、古くは「鬼やらい」「追儺(ついな)」と言いました。
「豆を投げて、鬼を追い払う」儀式ですが、鬼とは、悪い病気や寒さなど、いろいろな災厄・邪気を意味します。

現在の暦では、節分は2月2日～4日になります。
1985年～2024年は、節分は2月3日、立春は2月4日です。
2025年からは、節分は2月2日か3日になります。

大阪では、節分の日に「太巻き寿司をまるごと食べて、福を招く」という習慣がありました。
いつ頃から始まったのか、はっきりしません。
江戸時代の末期から明治時代の初めにかけて、大阪の商人達が「商売繁盛」を祈願して、始めたようです。
この太巻き寿司は、「恵方巻」「丸かぶり寿司」「招福巻き」「幸運巻き」と呼ばれます。

戦後、この習慣は廃れていましたが、大阪の海苔屋さんや寿司屋さんの組合が、復興に努めました。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットと組んだので、大阪を中心に関西圏から広島など西日本に、「恵方巻」の習慣が広がりました。
「恵方巻」が全国的に広まったのは、1998年にセブンイレブンが全国販売をしてからです。
「恵方巻」という名前も、セブンイレブンが採用したために定着しました。

恵方巻を食べる時のルール

恵方巻を食べる時には、いくつかルールがあります。

1, まるごと、切らずに食べる
恵方巻は「丸かぶり寿司」とも言うように、切らないで丸ごと食べます。

2, 中に入れる具材は7種類
七福神にあやかって、中の具材は7種類がいいとされます。

3, 恵方を向いて食べる
その年の恵方に向かって、丸かじりします。
「恵方」のことは、見出し３に書きます。

4, だまって、一気に食べる
一言も口をきかずに、ムシャムシャ食べます。
途中で休んではいけないそうです。

ただ、「恵方を向いて、笑いながら丸かじりする」という説もあります。
もちろん、休まずに一気に食べます。

昔から「笑う門には、福が来る」と言います。
それで「笑いながら食べる」という説が出たのかもしれません。
恵方巻は「大阪の裕福な商人のお遊びから生まれた」という説もあるので、
「笑いながら丸かじりする」方がいいのかもしれません。
でも、「笑いながら、一気に丸かじりする」のは、むずかしいですね。

今年の恵方

「恵方(えほう)」とは、歳徳神(としとくじん)のおいでになる方角です。
陰陽道(おんみょうどう)では、歳徳神は「福徳を司る神様」とされ、歳神(としがみ)様・正月様・とんどさん　などとも呼ばれます。

歳徳神は、牛頭天王(ごずてんのう)のお妃である頗梨采女(はりさいじょ)と言われます。
牛頭天王は、陰陽道の神様で祇園精舎の守護神です。
牛頭天王は、元々はインドのインドラ神(雷神・天空神)ですが、日本では素戔嗚尊(すさのおのみこと)と一体化しました。
それで、歳徳神は素戔嗚尊のお妃、櫛稲田媛(くしいなだひめ)とも言われます。
歳徳神は、美しい姫神の姿で描かれます。

歳徳神は、その年によって居場所を変えます。
その方角は、4つです。
東微南(東南東)、西微南(西南西)、南微東(南南東)、北微西(北北西)　です。

2016年の恵方は、南南東(南微東)です。
「自宅から見て、南南東」と考えてください。

「恵方に向かって、事を行うと、すべてうまくいく(吉になる)」と言われます。
ですから、初詣(はつもうで)を「恵方詣り(えほうまいり)」と言うように、お正月に、「恵方にある神社にお参りする」習慣がありました。

まとめ　恵方詣りと恵方巻で、今年の幸運をゲット！！

お正月は、氏神様にお参りするだけでなく、ぜひ、恵方詣りをしてください。
自宅から恵方にある神社なら、どこでもOKです。

恵方詣りができなかった人は、節分がチャンスです。
節分の日は、恵方を向いて、恵方巻を丸かじりしてくださいね。
これで、今年の幸運をゲットしちゃいましょう！！

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