【出会いと別れ】私がなぜ認知症介護の仕事を続けているのか?

公開日: : 最終更新日:2017/06/29 介護・医療


SPONSORED LINK

介護職に着いて6年経ちます。
資格取得は学校の制度もあり卒業と同時に取得しました。
登録料がかかりましたが、一万ほどでした。
卒業試験が国家資格の試験になっていて、本試験同様の点数配分でした。
転職はしたことがありませんが、異動は一度経験しました。

学校の知識はあくまで基本。シビアな現場で、それでも介護の仕事を続けられる理由は・・・

私は老人保険施設で働いており、認知症の方のお世話をしています。
2階と3階が認知症の棟ですが、学校で習った基本的な移乗体位はあまり参考になりません。

基本は足を広げ腰を低くし・・・というスタンスなのですが、中には拘縮といって手や脚が緊張し硬く、胸の前で手を組んでいる方や足を曲げている方もいます。その方の移乗は抱えるしかありません。学校で習う、一部介助は無意味でした。

また、身体に力が入らない人は足を突っ張ることもできず、全体重を職員に預けます。それがとても重く感じます。もちろん腰を痛めることもあり、腰椎間板ヘルニアを二度発症しました。

それでも、やめずに続けれこられたのは、利用者様との出会い、別れがあるからです。

私が体験した、ある入居者との別れと後悔・・・

入所したてはリハビリをして自宅に帰るという目標で生活します。ですが、そういった方は極一部でした。

新人の時、半年経ってやっと夜勤をさせてもらえることになり、張り切っていました。そんな少し慣れてきた時のことです。
「最近ご飯食べないな」と思っていたお爺さんがいました。

ぼんやりして、朝ごはんの時間になり車椅子に乗ってもらいましたが声をかけても眠っています。「夜遅くまで起きてたみたいだし」と職員みんな思っていました。
朝ごはんを下げ、ベッドに横になってもらうと数時間後には目を覚ましリハビリをしています。

そんなことが二週間ほど続いたある夜勤でとうとう異変が起こりました。
仮眠から起き、おしめ交換に回っていると「〇〇さん!!!!!!」(私の名前)を呼ぶ看護師の声。

駆けつけた先はそのお爺さんのお部屋。
お爺さんは呼吸が荒く、時折無呼吸もありました。
看護師は私に3階から酸素ボンベを借りるよう頼みました。私は初めてのことで気が動転し、見たことも、使い方もわからない酸素ボンベを3階から借り持っていきました。

SPONSORED LINK

看護師はテキパキと処置を施しますが私は声をかけることしか出来ません。
ひとまず血圧も落ち着いた為、私はおしめ交換に周り、看護師は家族や施設長等に連絡をしています。

無力さを感じつつ「きっと大丈夫、朝にはなんとかなっている」と心で思っていました。しかしそれはすぐ掻き消されました。
再び看護師に呼ばれて行くとそのお爺さんは息をしていません。人工マッサージ、酸素を送る役割を交代しながら声をかけて意識を取り戻してもらおうと必死でした。

どれくらい時間が経ったのかはわかりません。短く感じました。看護師は救急車とドクター、家族を呼びました。
救急車で出ることになったのですが、やはり対応をしたことのない私は救急医療の方の言っていることが理解できませんでした。
看護師に残りを託し、夜勤業務に戻るとその後かかってきた電話で病院に付いた頃に息を引き取ったと聞きました。

そのお爺さんは脳梗塞を起こしていました。
小さな脳梗塞を何度も起こしていたようで、声をかけても起きないのはそのせいだったのかもしれないとほかの看護師が話しており信号を受け取ることが出来なかったのかと誰を責めることも出来ず、泣きました。

もっとわたしが見ていれば、おしめ交換に回らなければと一緒に夜勤をした看護師と反省しました。

介護には、小さな気配りの積み重ねが大切

つい先日、いつもトイレによく行くお婆さんがあまり行かなくなり、心配になり病院に行くことになり検査してもらうと脳出血を起こしていました。
幸い小さな出血だったが気づかなければ大事になっていたかもしれないと思うと怖くてたまりません。

認知症の方は感覚が鈍くなっています。
痛み、人の顔の認識も。毎日会っても覚えてもらえません。そんな方もおられます。

毎日の行動や言動に注意し介護をしていくと、「あれ?おかしいな」と気付くことがあります。
小さなことでも、気づいたことが大きなことに発展することもあります。

また新しい入所者の方が入ってきます。
名前を覚えてもらえなくても、顔を覚えてもらいその施設での生活を好きになってもらい出来たら家に帰ってもらえるよう私は支援を続けていきます。

スポンサードリンク

こちらの記事も一緒に読まれています

関連記事

「もうこりごり」アキレス腱断裂の手術は予後がすごく大変だった!

一昨年の5月のことです。 誕生日の前日、バレー大会に参加しているときのこと。 2ゲーム目に入った

記事を読む

【胸糞】祖母を自宅介護し、見送りました。無知を後悔しています。

幼稚園児の頃、母が子供3人を引き取って実家に帰り、祖父母と同居が始まりました。 調停をしたにも関わ

記事を読む

はじめての訪問介護で食事作りに失敗!利用者さんが私に言った一言が・・・

高卒で正社員、介護の仕事に就きました。 特に人の役に立ちたいとか実践経験を積みながらスキルアップな

記事を読む

イビキをかかない寝方!右を下にして寝るとよい?睡眠時無呼吸症候群向け

イビキがうるさいから離婚!・・・などということがあるそうです。 「たかがイビキ」と笑いたくなります

記事を読む

【終わりが見えない】38歳からの不妊治療は考えが甘かったです。

ケガや病気とは少し違いますが、病院に通院しています。不妊治療です。 私たち夫婦は結婚が少し遅く、主

記事を読む

【二度とイヤ】卵巣出血の痛みは気が遠くなるほどの辛さ!

ある日、寝る前に腹痛を感じました。 生理前だから痛いのかな?と思いながら、痛みを我慢して寝ました。

記事を読む

【疑問】介護現場で本当に大切なことは?私が福祉事業を立ち上げる理由

介護の仕事を始めたのは私が20歳の時です。 短大を出てホームヘルパーの資格を取得してから老健に就職

記事を読む

【涙腺崩壊】大学受験を控えた高校生が祖父の介護をしていた話

30年前、高校生の時に祖母と母と一緒に祖父の介護をしました。 私が高校3年の春、一駅向こうに住

記事を読む

母親が介護のストレスでおかしくなってしまった?付きっきりの介護は間違い?

私の祖母は96歳になるのですが、沖縄で一人暮らしをしていました。 家事がこなせなくなってきたため、

記事を読む

【帰りたい】認知症の多いグループホームでの出来事。いつも玄関に行くMさんが突然・・・

私は、グループホームの職員として働いていたことがあります。 グループホームに入所している利用者さん

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

蕨(わらび)駅のわかりやすい待ち合わせ場所 5選

蕨(わらび)駅は、埼玉県蕨市中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日

本八幡駅のわかりやすい待ち合わせ場所 5選

本八幡駅は、千葉県市川市八幡二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)

北朝霞駅周辺の待ち合わせ場所。わかりやすいスポットは

北朝霞駅は、昭和48年に武蔵野線の駅として開業しました。 武蔵野線は

平塚駅のわかりやすい待ち合わせ場所 5選

平塚駅は、神奈川県平塚市宝町にある東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)

舞浜駅のわかりやすい待ち合わせ場所 5選

舞浜駅は、千葉県浦安市舞浜にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の京葉線

→もっと見る

PAGE TOP ↑