【入所の日】大好きな祖父、特別養護老人ホームへ。そのとき私と母は・・・
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最終更新日:2017/05/14
介護・医療
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私の実家の祖父は93歳です。
8年前から認知症が始まり、パーキンソン病、うつ病を患い、自宅で私の母が介護していましたが、体力の限界を感じ、5年前から特別養護老人ホームに入所することになりました。
祖父の変わり様にショックを受けて・・・
自宅での介護は壮絶でした。
症状としては、時間の感覚がない祖父は、真夜中でも大声を出す。
少しでも留守にするとトイレで排泄後、素手でふく、その後あちこち触る。
朝夜、逆転するため食事の間隔がわからず、冷蔵庫をあさる。
鍵が開いている玄関から出て行き、近所の人に保護される。
うつ病のため、自殺願望で刃物を探し始める。祖母をなじる、そして暴力、暴言。
私も顔を殴られ暴言を吐かれ、おじいちゃんっ子だった私は、悲しみのどん底まで落ちました。
介護疲れで家族も疲弊して・・・
大好きなおじいちゃんが別人になったようでショックが大きすぎて、孫の私もうつ病寸前でした。
毎日夢の中にいる感覚で、まさか我が家にこんな日々が始まるとは思っていなかったので、目が覚めたら元に戻っていればいいのにと毎日毎日思いました。
それに加え、負けず嫌い、頑張りすぎ屋の母は介護は意地だという考えの持ち主だったので、ケアマネさんから声をかけてももらわなければ、介護疲れで母も倒れてしまっていたと思います。
祖父にあたることも出来ず、母も24時間365日休みもない為、暗くなっていく一方でした。
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祖父は良くなることもなく、悪くなるだけで、排泄も介助なしでは難しくなりました。
出かかった便を手で出してやるなど、想像を絶する介護の日々を私は目の当たりにしていました。
祖父を施設へ。罪悪感と安堵感と・・・
母が倒れたら、私がやらなければいけない状態に自信がない私は、定期的に来てくれるケアマネさんに不安を話しました。
このまま行くと、共倒れしてしまうから、もう施設にお任せしましょうと言われて、安堵で涙が止まりませんでした。
同時に、面倒見られなくてゴメンという気持ちで祖父に何度も何度も謝りました。
引っ越しする日、何もわかっていない祖父はニコニコ笑っていました。
安心したはずなのに、母と私は涙が止まりませんでした。
現在、特老に入所している祖父はスタッフさんに可愛がられて、とても居心地が良さそうです。
家でイライラした私達に面倒見てもらうより、いつもニコニコの介護士さんや看護師さんに毎日元気をもらっている祖父は幸せなのかもしれません。
自分の家のことは覚えているのかな?家族のことを少しでも覚えててくれてるかな?と心配になる事もありますが、まだ祖父は元気なのでたくさん会いに行こうと思っています。
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