【神人和合】愛知の花祭りで700年伝わる神事を体験する!
今回は日本各地の伝統的なお祭りとして愛知県の東栄町で行われている花祭について書きたいと思います。
花祭とは、各地区で毎年11月から3月にかけて行われる祭りで、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
悪霊を払い除け、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的の神事です。
歴史は長く、鎌倉時代から代々親から子へ、子から孫へと大切に伝承されてきています。
祭りの特徴としては私は掛け声だと考えています。「テーホヘ、テホヘ」という掛け声に合わせ舞手たちがおよそ40種類にも及ぶ舞を夜を徹して行っています。
無病息災を祈る「湯ばやし」
私のいとこと祖母が東栄町に住んでおり、いとこたちが冬休みの間など練習をしていると聞いたので、興味が湧き別の地区の花祭りを今年見に行ってきました。
夜通し行われる花祭ではありますが、今回僕が見に行ったのは昼に行われていた花祭です。
特に注目したいと思っていたのは湯ばやしと呼ばれるものです。
舞子たちが踊る中心に釜が置いてあるのですが、その中にはお湯がたっぷり入っています。
湯ばやしとはその釜の中の湯を振りかけ回すことを言います。
そのお湯を浴びた人は1年間健康でいられると言われており、どのくらいの量を浴びるのだろうとも思っていたので楽しみでした。
老若男女が集い、語り継がれる伝統・・・
到着した時は、小学生もしくは中学生くらいの男の子が4人で釜を取り囲むように優雅に舞っていました。
簡単そうな動きに見えますが試しにやってみようとするとこれが難しいのです。
膝をよく使わなければいけないし、なにより舞っている時間が長いので、体力的にもなかなか大変な舞となります。
老若男女様々な人が足を運んでいました。
孫もおられるようなおじいさんから、子どもも一緒に来たという家族であったり、皆が楽しめる祭りだと思います。
中には生まれて数ヶ月、数年というような幼い子もいました。
生まれてまもない頃から花祭りを見て聞いて、伝統は受け継がれていくんだろうなと感じました。
1時間以上経った頃でしょうか、周りの人の掛け声が段々大きくなってきました。
そしていよいよかと思ったその時、木の蓋がしてあった釜の蓋を壊し、舞子の持っていた藁にお湯をつけて舞子たちが観客たち目がけてかけ始めました。
私はこれを楽しみにしていたので私にとばかりに浴びに行きました。
藁を経由して浴びるので、びしょ濡れというわけではなくむしろ心地よかったです。
そしてそれからメインとも言える鬼の舞が行われました。
鬼の面をつけた方たちが鮮やかに踊っていました。
子どもの頃に見たら恐怖を感じているかもしれない鬼の面ですが、大きくなってから訪れてみるととてもかっこいい舞でした。
自然に触れ、温泉も楽しめる東栄町
周辺では安い値段で五平餅などの軽食も売られており、会場の外へ出てみれば、東栄町の良いところでもある多くの自然を堪能することができます。
今回行ってみて、来年もぜひ花祭に参加したいと思いました。
東栄町には東栄温泉という温泉もあり、田舎ならではの良さも多く味わえるいいところです。
ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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