鬱病になり自傷行為を繰り返した私がいまあなたに伝えたいこと
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最終更新日:2017/04/20
介護・医療
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鬱病は「心の風邪」という言葉があることを知っていますか?
これは決してすぐ治るという意味ではありません。
「誰もがなりやすい」という意味だと、私は思います。
自分はなるわけがない、きっと自分とは遠い弱い人がなる病気なんだろうなー。そう思っていました。
そんな私が三年ほど前に、鬱病になっちゃいました。
あんなに自分とは遠い話だと思っていたのに、です。
もしかしたらあなたも今そう思っているかもしれません。
しかし、もしかしたら私はあなたの知り合いかもしれません。
自分がなってしまう可能性、あなたの知り合いがなってしまう可能性、すでになっている可能性…それほど鬱病は身近にいることをわかってもらいたいです。
私が鬱病と診断されるまで
中高と部活動に勤しみ、勉強も頑張り、短大に合格。友人関係も良好。どこにでもいる普通の学生生活を送っていたと思います。
そんな私が短大を卒業し、入社した会社でいわゆる社会の厳しさを知りました。
誰にでもできる簡単な仕事、お局様からの嫌がらせ…もともと他人に弱みを見せるのが苦手だった私は一人で抱え込み、だんだん自分を責めるようになりました。
「なんでこんなに評価されないんだ」
「こんな弱い自分はだめな人間だ」
そう思い、ストレス発散のために始めたのが「自傷行為」でした。
最初は針やはさみで軽く腕を傷つけて、それだけでは満たされない、許されないと感じカッターで切るようになりました。
それでも満足せず、タバコの火を押し付ける(根性焼きといわれています)行為にまで発展しました。
危険を感じて受診
さすがに隠せなくなってきて初めて自分の身の危険を感じました。
しかし当時は自傷行為がストレス発散の一番の手段だったので鬱病からくるものだとは思っていませんでした。
それでも自分では抑えられなくなってしまっていたので勇気を出して「精神科」を初めて受診しました。
しかしさすがに近所の病院で知り合いにバレたくないという変なプライドがあり、車で一時間ほどの個人病院に行きました。
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鬱病と診断され、薬を貰う
個人病院で自分の状態を報告、過去のこと、現在のことをいろいろと一時間ほどかけて話して向精神薬というものを処方されました。
これで苦しみから解放されると思い、期待して飲んでみました。
その頃はまだ会社に通っていたので、普通に通勤していたのですが、運転中に異常な眠気に襲われて事故を起こしそうになりました。
これが処方された薬の副作用でした。
効果より副作用が強く出たので1週間でこの薬はやめることになりました。
その後もいろいろ薬を変えてもらいましたが、副作用ばかり出る出る…そこの医師に対して不信感がでてきたので、別の病院に転院しました。
転院先で入院を懇願する
その頃には自分で自傷行為をやめたいと思いながらもやってしまい、自己嫌悪に陥るという悪循環でした。
そこで私は入院を決意しました。
物理的にカッターから離れる方法をとるしかありませんでした。
入院生活についてはまたの機会に書きますが、約三カ月入院しました。
退院後の生活
今も私は通院しながら薬を処方してもらっています。
自傷行為自体は後悔していません。あのときの私にはそれしか発散方法がなかったのです。
ただ、日常生活は不便です。
見た人が不快になると思い、季節関係なく長袖を着なければならないので…それ以外は普通の生活です。
最後に
あなたは今もしかしたら悩んでこのページにたどり着いたのかもしれません。
もしくは知り合いが鬱病っぽい、夏なのに長袖を着ている人がいる、などで気になっているのかも知れませんね。
私からはひとつだけ、どうか自分やその人を責めないでください。
自傷行為は跡が残り生活が不便になることは確かです。
日本では鬱病はまだまだ理解してもらえません。それを本人が一番わかっています。
なのであなたは、あなただけはどうか受け入れてあげてください。
当事者のあなたは自分が許せないかもしれません。
でも私はあなたを受け入れます。あなたが発しているSOSを受け入れます。だから大丈夫です!
私が鬱病になってみてわかったのは、理解者がいることがとても支えになるということです。
どうか一人だと思わないでください。絶対、受け入れてくれる人はいます。
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