イビキをかかない寝方!右を下にして寝るとよい?睡眠時無呼吸症候群向け
公開日:
:
最終更新日:2017/04/16
介護・医療
SPONSORED LINK
イビキがうるさいから離婚!・・・などということがあるそうです。
「たかがイビキ」と笑いたくなりますが、「されどイビキ」です。
毎晩、大イビキをかくようなら、それは「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。
約7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間に5回以上、呼吸が止まると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群には、2型あります。
1つは、睡眠中に脳からの指令が途絶えて、呼吸が止まる型でCSAと言います。睡眠時無呼吸症候群の中でも数%程度です。
もう1つは、気道(空気の通り道)が塞がって、呼吸できなくなる気道閉塞タイプです。睡眠時無呼吸症候群の約90%が気道閉塞タイプです。
なぜイビキをかくの?
睡眠時無呼吸症候群でなくても、イビキをかく人がいます。
イビキは、空気が通る時に上気道(咽喉や鼻腔)の粘膜が振動する音です。
上気道は筋肉で支えられた狭い空間です。上気道が何らかの原因で狭くなると、空気の通りが悪くなり、空気抵抗が大きくなります。そのため、上気道の粘膜の振動音・抵抗音が大きくなり、イビキが聞こえるようになります。
睡眠時には、上気道の筋肉が緩み、上気道が狭くなるので、イビキをかきやすくなるのです。
[気道閉塞性の睡眠時無呼吸症候群のイビキ]
気道閉塞性の睡眠時無呼吸症候群で、大イビキをかく原因は、5つです。
SPONSORED LINK
① 肥満して、首の周り・喉の内側に脂肪がつき、気道が狭くなる。
② 筋肉が弛緩(しかん=ゆるむ)して、軟口蓋(口腔上側後方の軟らかい部分)や口蓋垂(のどちんこ)が垂れ下がって、気道を塞ぐ。
③ 顎(あご)が小さいので、舌の付け根が気道を塞ぐ。
④ 扁桃腺が肥大して、上気道を塞ぐ。
⑤ 普段から口呼吸をしている。
大イビキを改善する5つの方法
大イビキを改善する方法は、5つあります。
① 体を横向きにして寝る
仰向けで寝ると、口蓋垂・軟口蓋・舌の付け根が喉に落ち込んで、気道を狭くしたり、塞いだりします。
横向きに寝ると、気道が確保できるので、イビキをかかなくなります。
右を下にする方がいいのは、左を下にすると、心臓を圧迫するからです。
「抱き枕」も、イビキ防止に効きます。
② 痩せる
睡眠時無呼吸症候群の原因の1つは肥満です。食事療法と適度な運動で、体脂肪を減らすようにします。
③ 寝る前にアルコール類は摂らない
アルコールは筋肉を弛緩させます。睡眠時には、普通でも筋肉が弛みますから、アルコール類を飲むと、弛緩かひどくなり、気道が塞がります。
④ 普段から鼻呼吸する
口呼吸をしていると、口腔内が乾き、気道が狭くなります。睡眠時には、その傾向が強くなります。
鼻で呼吸する習慣をつけます。
⑤ 耳鼻咽喉科医に相談する
扁桃腺肥大や慢性鼻炎・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)があると、気道の空気の通りが悪くなり、イビキをかきます。
毎晩、大イビキをかいているならば、耳鼻咽喉科のお医者さんに相談することをオススメします。
症状に合わせて、いろいろな治療法がありますよ。
イビキは危険信号です
大イビキをかくのは、睡眠時無呼吸症候群など重篤な疾患のサインかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群になると、呼吸が苦しいため、しばしば目が覚めてしまいます。熟睡できず、慢性的な睡眠不足になり、昼間、居眠りするようになります。居眠り運転で重大な事故を起こしたり、仕事に集中できなくなったりします。
大イビキは危険信号ですから、早めにお医者さんの診察を受けてくださいね。
スポンサードリンク
こちらの記事も一緒に読まれています
関連記事
-
-
介護士の仕事はやりがいに出会える仕事です。必要とされる3つの資質とは?
介護士の仕事は働く場所によって異なりますが高齢者施設での介護士の仕事について紹介します。 一言で高
-
-
【予防接種の意味なし】インフルエンザの経過 大人の場合はこうなる!
インフルエンザの予防接種を昨年の10月頃に受けていたのですが、インフルエンザの予防接種というのはそも
-
-
気持ちが大事!ケアマネージャーの資格取得のために私がやってきたこと
介護士の仕事は、毎日が色々な仕事で溢れています。 利用者(入居者)の介護、家族への対応、環境整備や
-
-
【朗報】介護福祉士の働き方の実態は?意外に選択肢は多い?
私は18の時に介護福祉士を取得しました。 福祉系の高校に通っていたので、介護福祉士を目指して勉強を
-
-
介護の仕事がどんなに大変でも私が続けている理由
私は現在、介護福祉士として働いています。 中学生くらいの時から人の役に立つ仕事をしたいと思っており
-
-
【不思議の国のアリス症候群】小学生のころから悩まされているある症状について
30代女性です。小学校の頃から片頭痛に悩まされています。 父親も片頭痛もちですので、遺伝かと思われ
-
-
【絶対安静】突然襲われた胸の痛み!縦隔気腫で入院した体験談
突然、喉元から胸にかけて痛みがでました。 夕方から痛みが出始め、次の日の朝になっても痛みが取れませ
-
-
【膝のしこり】放置していたら成長してある日ついに恐れていたことが!
現在26歳、女性です。 高校生の頃、いつの間にか右膝に小さなしこりができていました。 その頃は気
-
-
【薬の効果なし】突然の痙攣から乗り越えてきた壁の数々
約5年前の話ですが、今も通院して薬を飲んでいます。 5年前の5月下旬に食欲が落ちたり様々な症状があ
-
-
【介護士は大変】その通りだけど、そのぶんやり甲斐のある仕事
みなさんの想像どおり忍耐と体力が必要な仕事で、介護士は大変な思いや苦しかったりしんどかったりする仕事